Tomoyuki Washio 豊田市 仮囲い AR

 
名古屋をベースに活動するTomoyuki Washioが豊田市にオープン予定の大型ショッピングモールT-FACEの仮囲いのアートワークを手掛けました。

名古屋をベースに活動するTomoyuki Washioが豊田市にオープン予定の大型ショッピングモールT-FACEの仮囲いのアートワークを手掛けました。豊田市が紡績業から始まったこともあり、今回のプロジェクトに『紡ぐ』というコンセプトが与えられたのに対し、Washio氏は機械化の前に手で行われていた紡績時代に原点回帰し、これからの未来を担うのは時代を超えても、多くの人の手によるものという願いを込めて、Washio氏が長年手掛けている『手』君のキャラクターをアイコンとし、豊田市の未来の街並みを描きました。 アート展示期間 2021年12月16日(木)~2022年1月下旬 アート展示場所 豊田市駅前T-FACE A館(リニューアル工事中)1Fバス停前 住所:〒471-0026 愛知県豊田市若宮町1丁目57−1

アーティストのコメント

豊田は橋の下音楽祭や、トヨタロックフェスティバルを主催している友人たちの活動のベースとなる街で開 催時期になるとよく助っ人として伺っていたので思い入れのある場所です。音楽や美術と密接に関わり合う 街だと思います。今回僕が手がけた作品がその街にお邪魔する事で街の人々が鳴らした音楽や美術と共鳴 し、皆様が今回手がけた絵を観た瞬間に感じたその欠片の様な物が日々の生活で人々の中に残り、育み続け たらという願いで参加させていただきました。

今回のお題である<つむぐ>というコンセプトを伺った際は、福井県の嶺南、竹並地区の民宿にいました。畳の部屋で正座しながらスケッチをしているとふと糸が頭をよぎり、同時に幼少期の頃の記憶が蘇ってきました、椅子に座って絵を描くというよりも畳に寝転がって絵を描いていた頃の記憶です。そこからあやとりをして遊んでいた記憶に繋がりました。スマートフォンやSNS等無かったとても平和な時代です。生きていく上で必要のないアプリ広告等が無く狭い世界のままでよかったと思える時代に<つむぐ>という言葉を感じました。

(高さ2.6m✕長さ10m)

幼少の頃に畳に寝転んで紙に自由に絵を描いていた頃の様に大胆に配色してみようと思いました。そこに街 のシンボルとして手君を登場させました。手君は街にカラフルな色彩を与え、人と人を繋ぎ、人々のクリエイションの手助けをしながら街を作る、街のシンボルの様な存在です。

街作りにおいてアートが担う役割を考えた時に、アートは見る人の創造性を少しでも向上させたり、作品の中に含まれているメッセージや意図に興味を持って考えるキッカケだと考えています。僕自身、他の作家の作品を見る事が好きになったのも、知らなかった事や気付きを与えてくれるからです。その感覚が制作に反 映されたり、生活の中に活かされます。創造性が膨らむと疑問に思った事への改善策を思いついたり、道に 落ちているゴミを拾ってみようなどいつも気付いてなかった事に気付けることもあります。ここ最近では道端にマスクが落ちているのをよく見かける様になりました。僕はそのマスクを写真に撮り作品に取り入れたりします。アートは、当たり前である事を一度疑ってみるキッカケをくれ、今まで知り得なかった自分自身のクリエイティブな発想を発見できるのではないかと思います。町民の一人一人がクリエイティブな発想を持って豊な生活を送れる一端を担えたら嬉しいです。

アーティストプロフィール

鷲尾友公 愛知県生まれ。同地在住。独学で絵画を学び、人物や事象 など享受した事柄と関わり合いながら、イラストやデザイ ン、映像など多岐に渡る制作活動を展開し、人間の自由な 行為として表現する。美術館や海外でも発表されたオリジ ナルモチーフの手君は運気アップのアイテムの一つ。主な 展覧会に「鷲尾知公のWILD THINGS(アートラボあいち

長者町, 2016年)、「粟津潔、マクリヒロゲル1『美術が 野を走る:粟津潔とパフォーマンス』」(金沢21世紀美 術館, 2014年)「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」な どがある。                                         

108 ART PROJECTについて

様々な垣根を超え、皆が気づき、感動し、インスピレーションを得るアートをテーマとして、2021年 に開始したプロジェクト。人々が自分たちの街やコミュニティに興味を持つきっかけを 創出すると共に、共感する物語を紡ぎながら様々な領域の企業や自治体そして人々を繋ぎ、 その時代に合った価値を共に創るネットワークを生み出すことを目指している。

108 ART PROJECTのHPでは、描かれたアートの一部を再利用可能な素材で制作するといった SDG’sへの取り組みや、プロジェクトのプロセスやアーティストのインタビューなどを撮影したムー ビーや写真なども公開している(随時、更新予定)。

Tomoyuki Washio worked on a mural situated next to the Toyota Station & bus station. This was a tentative wall built during the construction of a brand new shopping center “T-FACE,” run by Toyota City. Washio created an art work base on the theme of “Tsumugu,” which means “spinning silk or yarn” in Japanese.

Toyota City has an illustrious history in Silk Spin, which inspired Washio to create a hand character, symbolizing “everything is made by people’s hands.”

名古屋をベースに活動するTomoyuki Washioが豊田市にオープン予定の大型ショッピングモールT-FACEの仮囲いのアートワークを手掛けました。

主催: 108 ART PROJECT
事務局 協力: 豊田まちづくり株式会社                                    トップパートナー企業: 西尾レントオール株式会社、株式会社乃村工藝社、TSP太陽株式会社
エリアパートナー企業: 大日本印刷株式会社
キュレーター: 乃村工藝社
アーティストコーディネーター: The Bee`s Knees Inc
アドバイザー: 佐藤優(神戸芸術工科大学)他

ウェブサイト https://www.108art.ne.jp

写真クレジット 
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